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「非認知能力」を学んで幸せな子どもを育てる〜読書レビュー「非認知能力」の育て方〜

保護者が保育園を決めるときに行う保育園見学の案内することがときどきありました。

その中で、子どもに数字を覚えさせたり、字が書けるようになったりすることを求めている方が多くいます。

さらに英語教育、習い事などで悩んでいる方もいらっしゃいます。

0歳〜6歳の時期の子どもにとって、「良い教育」とはどのようなことなのでしょうか?

この記事は

ボーグ重子さんの「非認知能力」の育て方〜心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育〜」

を読んで感じたことを書きます。

この記事は次の方におすすめです。

◯子どもに良い家庭教育をしてあげたいと考えている方

 

◯「非認知能力」って聞いたことあるけど、どう意味かわからない方

 

◯子どもにどのような習い事をさせれば良いか悩んでいる方

では、どうぞ!

「非認知能力」って何?

まず「認知能力」と「非認知能力」に違いについて表にしてみました。

認知能力測りやすい力

点数化して測定することが用意な力

文字、数字を扱う力

その他知識

処理速度、記憶力

非認知能力測りにくい力

点数化して測定することが困難な力

主体性、忍耐力、自己抑制力

思いやり、社交性

自尊心、楽観性、自信

この本では「非認知能力」についてこのように書かれています。

「正解のない問題に、自分らしく立ち向かって解決していく力」です。

もっと具体的に言えば、主体性、柔軟性、想像力、自制心、自己肯定感、自信、回復力、やり抜く力、社会性、協働力や共感力です。

これは従来の「学力」とは違った能力です。

「非認知能力」が伸びていけば、自制心や想像力、自己肯定感、主体性などの非認知能力が高ければ、何かをやりたくないと感じたときにも、自分が何をすべきかを考えて自主的に参加し、学力=「認知能力」も伸びます。

簡単に言えが「認知能力」=「学力」よりも前に身に付けておく力が「非認知能力」です。

それは、子どもの発達段階的にも合っており、一生継続して使える力としてとても大切なものです。

非認知能力を高めるには?

この本では次の3点があげられています。

①家庭のルール作り

 

②豊かな対話とコミュニケーション

 

③思う存分、遊ばせる

家庭のルール作り

「え!家庭ルールが必要なの?」

なぜ、「家庭でルール」を決めることが重要なのかを書いています。

子どもは常に自分がどこまでやって良いのか、どこまで許されるのか、親を試しています。だからこそ明確な「限界」を設定することで、子どもは「ここまでならやっても良い」と思える安心感を得ることができるのです。

さらに、

・親自身もルールを守ること

・たくさんルールを作りすぎないこと

・ルールは年齢相応

・ルールを決める話し合いに子どもを参加させる

の注意もあり、

このルール作りというのは、

自己肯定感も上がり、自信を付けるためのルールであり、さらに親子がお互い幸せに過ごせるためのルールと感じました。

コミュニケーションの重要性

「コミュニケーションというのは当たり前ですよね。私もやっていますよ」という言葉が返ってきそうです。しかし、あるポイントを押さえないと

この本にはコミュニケーションとして次のことが書かれています。

親が質問に正解で答えるだけが良いのではない。

声かけは「親はちゃんと見ているよ」「あなたに関心を持っている」ということおを感じさせて安心させることが大事である。

子どもの「なぜ?」は考える力を引き出す絶好のチャンス!

厳しい言葉で子どもに規律を守らせるのは、あらゆる状況において有害である。

子どもに「何を言っても大丈夫」と感じさせることです。

親が間違ったときには素直に謝る

親子の会話にによって育つのはコミュニケーション能力だけではない

コミュニケーションは

・想像力

・自己肯定感

・論理力

・自制心

などが育まれます。

なによりコミュニケーションにおいて大切なのが

子ども自身を尊重することです。

子どもの思いを否定しないこと。

親が間違ったら自分が謝ること。

私はこれを改めて思いましました。

遊びの豊かさ

「遊びって大切って聞くけどなにが大切なの?」

「私の子どもは遊んでばっかりで将来が心配だわ」

この本で遊びの効用について

幼少期からよく遊んでいた子どもは、自分から問題を見つけ、自分で考える行動する力に優れているのです。

ルールという知識を理解して活用する力や、戦略を考える論理的思考力、状況に合わせて判断する力、心理戦も有効ですから、コミュニケーション力や表現力、リスクを読む力、感情をコントロールする自制心や社会性も求められます。こうした非認知能力を楽しみながら学ぶことができるのです。

遊びは子どもにとって、問題解決能力を高めるだけでなく、癒しでもあり、人とつながるものです。

様々な力を育める本当にとっても大切なものです。

自己肯定感とは?

自己肯定感は「非認知能力」を育む土台となるものです。

「自己肯定感って何?」

「自己肯定感を育むにはどうしたら良いの?」

などのという疑問があると思います。

自己肯定感とは、「自分に生きる価値がある」と自分の価値や存在意義をそのまま肯定し、良い部分も悪い部分も含め、自分のありのままの姿を肯定できるという気持ちです。

この自己肯定感が日本人が低いというデータがあります。

この理由として書かれているのが下記です。

保護者からの過保護や過干渉、体罰、ネグレクトだけでなく、子どもとの会話が少ない、他人と比べる、人前で自分の子どもが褒められると否定するなども要因

「非認知能力」のさらに土台になるのが、「自己肯定感」です。

特に乳幼児期は「自己肯定感」を育む大切な時期です。

まとめ

この「非認知能力」の育て方〜心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育〜という本は

一人の母親が実践した教育方法を「非認知能力」という軸でまとめものです。

家庭教育の面から語ったものであり、専門職の保育士、幼稚園教諭からしたら、ちょっと物足りないかも知れません。

しかし、子育てをするパパやママからは子育ての大切なことや実践例が出ているので、とても役立つと思います。

もっと具体的なことや詳しく知りたい方はぜひ購入をお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。